2016年

4月

02日

世界自閉症啓発デイに寄せて③ 障害者差別解消法施行

いよいよ、本日、世界自閉症啓発デイです。

私の住む相模原では、発達支援センター陽光園が中心となって、こんなキャンペーン活動をしています。

 

一つ一つ、陽光園の職員さんの手作りなんだそうです。(^-^)

身近に障害を持った人が居ないと、たいていのことは関心の外です。
私だって、子どもに関わる活動をしてこなかったら、まったく知らずにいたことでしょう。

 

でも、どんな子どもも、楽しく生きていきたいと思っている点では、私たちと同じだし、子どもはみんなの子であって、誰一人疎外されるべき存在じゃありません。

 

たくさんの人が、自閉症に関心を寄せ、彼らの生きづらさを理解し、寄り添って生きていける社会になればと思います。

 

障害者差別解消法施行

昨日から、障害者差別解消法が施行されました。

わかりやすい解説は、下の画像をクリックすると見ることができます。

昨日は、陽光園の方と打ち合わせがあって、いろいろお話してきました。

その席で、障害者差別解消法の話になりました。

この法律って、使う人の意識によってボーダーレスに向かう事もあれば、さらなる対立をあおることもあるし、諸刃の剣だと思うので、私の感じる法の物足りなさを話してみたのです。

 

たとえばです。

 

子どもが幼稚園に行く年齢になりました。

 

定型発達のお子さんであれば、幼稚園は「選んでいくところ」です。

制服が可愛い、給食がある、園バスが近くまで迎えに来てくれる、月謝が安い、英語のレッスンがある、冬でも温水プールの時間がある、放課後のお預かりメニューが豊富、などなど、いろんな要素を加味しながら、見学に行ったりして決めていかれることでしょう。

 

障害のあるお子さんの場合どうか。

まずは、「受け入れてくれるところ」を探すところから始まります。

可愛い制服も、給食も、園バスも、英語も、プールも、選択の決め手にはなりません。

ひたすら「この子を受け入れてくれるかどうか」それだけが、園選びのテーマになります。

 

「選択の自由」が侵害されている、という状態だともいえましょう。

 

ここなら!という園を見つけて、お願いに行く。

「うちでは無理です」と断られる。

これまでは、それでおしまいでした。

あきらめて次に行くしかありませんでした。

 

法の施行後、どう変わるか。

 

希望すれば全員受け入れてもらえるのか?

 

そんなことはありません。

だって、園には園の理由があってお断りしているからです。

たとえばその理由の一つとして人件費の問題があります。

 

特別なケアの必要なお子さんをお預かりする場合、介助の人員をつける必要があったりします。

介助員はボランティアではありませんから、人件費が発生します。

 

子ども一人のために、介助員の年間の給与150万円を上乗せすることができるか、それが園の経営を圧迫するのではないか?

営利企業として運営している園には、当然、赤字を回避しなくてはいけない義務もあるでしょう。

 

ここで「うちの子は、差別されないで一緒に教育を受ける権利があるはず!」という権利の主張と「園は運営を守るために、余分な人件費がかかることを拒否する権利があるはず!」という権利対権利の戦いになってしまっては、結局、差別する意図のあるなしに関わらず、溝が深まるばかりです。

 

じゃあ、法には何ができるのか?

 

障害者差別解消法が後押ししてくれるのは、「それでも、うちの子はここに通わせたいのです」という親御さんの声を、「無視してはいけない」という意見表明権を保障するものなんじゃないかと陽光園の方はおっしゃっていました。

 

今すぐには何も変わらないかもしれない。

でも、「こうしたい」という主張を、行政も後押しして、園と親と行政と三者で「じゃあ、どうすれば受け入れることができるのか」を話し合うことで、少しずつ歩み寄っていけるのではないか、と。

その結果として、時間はかかっても障害のある人たちを受け入れる社会を作っていけるのではないかと。

 

正直、気の長い話だよなあと思います。

意見表明権なんて、基本的人権で保障されてるはずなのに、なんで、わざわざこんな法律がいるのかしら?って。

 

でも、憲法はすっごく正確にいうと「私たちが順守しなくてはいけないもの」ではなく、

「私たちが私たちの代表として権力を行使することを託した人たち(公務員、議員のみなさん)が守らなくてはいけないもの」(権力を行使できる人たちが、市民に不利益を与えることのないように、市民との間に結ぶ契約が憲法)なので

私たちの日常生活に適用するためには、法として落とし込む必要があるんだそうです。

 

なるほどねえ。

 

障害者の人権を守ることは、これまでは権力者の義務であったけれど、これからは、それが市民の義務にもなった、ってことなんですね。

 

あらゆる人が、生きることを楽しむ権利を保障されて穏やかに暮らせる社会は、こうして一歩一歩作られていく。

それに参加しているのだと思うと、今を生きていることは、なんだか誇らしい気持ちになりますね。

 

障害者差別解消法施行、万歳!!(^-^)

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相模原市内にある常設のプレイパーク。

日曜、月曜、水曜が開園日です。

詳しくはリンクをクリック!

 

 

 

 

銀河の森プレイパークで活動する、ママと小っちゃい子のための青空外遊びの会「もりのこ」。就学前のお子さんであれば、どなたでもご参加いただけますよ。

発達障害を持つ中学生の親御さん対象のおしゃべり会です。
どんな人たちが、どんな気持ちで運営しているのか読んでみてください。

ご存じ、音楽療育家の西堀美和ちゃんが小田急相模原で開設しているゆっくりさんたちのための教室です。NPO法人てとて。

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