2016年

1月

23日

お話会「原発事故避難の現実と終わりのない避難生活」に参加して

今日は、こちらのお話会に参加してきました。

 

「え?いまさら原発の話?」

「だってもう、首都圏は安全なんでしょう?」

そう思っている人にこそ、読んでいただけたらと思います。

 

お話会では、帰還困難区域に指定されている浪江町にご自宅を持つ柴田さんが、3.11から今までに起きたこと、現在の思いなどを語ってくださいました。

 

何度も柴田さんが「これは、他人事じゃないんです。明日、大地震が起きて、静岡の浜岡原発で事故が起きれば、私の体験は、あなたたちの体験になります。」とおっしゃっていて、

 

今回柴田さんが遠く福島からわざわざお話に来てくださったのは、柴田さんの今を不憫に思い、何とかしてあげて!と訴えてほしいなんていうことではなく、原発のこと、それに付随する問題を一人一人がきちんと、自分のこととして考えてほしいということなんだなと、痛いほどわかりました。

 

そこで、複雑になってしまった原発の問題について、わたしなりに整理したいと思うので、まとめます。

 

たけとんぼでやってることとは一見関係なさそうですが、子どもたちの未来について、どう考えるのか、何を大事にするべきなのか、ということ、母ちゃんたちにも考えてみてほしいと思うので、一緒に考えてみてください。

 

【参考:浜岡原発の今とこれから】

さて。

大雑把に原発問題といった時、頭に浮かぶのはなんでしょうか。

 

福島の農産物の被害?

子どもたちの被ばく?

進まないフクイチの廃炉?

メルトダウンした燃料デブリの行方?

あとからあとから出てくる東電の情報隠し?

除染した土をどこに持っていくか?

避難者の生活保障?

原発の再稼動?

使用済み核燃料の処分場?

原発を再稼動させない場合の日本経済の先行き?

 

まだまだありそうですね。(>_<)もう、すべてを把握するのさえ面倒でやりたくないと思う。

 

福島第一原発事故に関するウィキペディアを見たって、ものすごい情報量です。引用先まで全部目を通していると、ますます、問題がどこにあるのかわからなくなりそうです。

 

問題を時間を軸に分類整理するところから考えていきたいと思います。

(1)過去(起きたことに由来する問題)

 

福島第一原発事故でどれくらいの放射性物質がどこに飛んで行ったのか、それによる土壌汚染、内部被ばく、外部被ばくは、どれくらいあったのか。

それによって失われたものがなんだったのか。

 

正確な調査と評価、そしてそれらが正しく知られているか?という問題。

 

*****

 

これがきちんと知られていないと、農産物の風評被害や、事故を知らずに被ばくさせられた人たちに対する差別がなくなりません。

 

大げさな過大評価も、「こうであってほしい」という過小評価も、どちらも間違っていることはわかりますよね。

私は、この問題については、自分の中で落としどころが見つかったので、惑うことがあまりありません。

この本を読んで、正しく怖がることを学んだからです。

福島第一原発事故がもたらした影響については、いろんな人が、いろんなレベルの評価をしています。

どの評価を信頼するかは、それぞれの知識で判断してもらえたらと思いますが、私はこの内容がとても冷静でわかりやすく、現実との矛盾が無いと思いました。


皆さんにも読んでもらえたらと思います。


(2)現在(現在進行形で起きていることに由来する問題)

 

①福島第一原発の事故は収束していないという問題

 

福島第一原発の一号機~三号機では、あの大地震のあと、すべての核燃料棒が発熱をコントロールできず溶けてしまっていた(メルトダウン)。

そして、とけ落ちた核燃料棒は、格納容器の底にたまり、溜まっている間も熱を発し続けていた。

さらに、その熱が格納容器をとかしつづけ、ついに格納容器の底にも穴をあけた。(メルトスルー)

 

とけ落ちた核燃料棒は、今日も大気を汚染しつづけ、水を汚染し続けている。

 

そして、その対策は、冷却のための水を注入し続けるしかなく、核燃デブリ(溶けた核燃料棒が、格納容器の素材とまじりあい一塊になったもの)をとりだして処理することができるのは、いったい何年先、何十年先なのかもわからない。

 

さらに、核燃デブリの発熱が続き、それをコントロールできなければ、建屋の床にも穴をあけて直接地面に触れることで新たな危機も起きてくるかもしれない。

 

原発事故は、継続中であるという問題。

 

②福島第一原発事故によって避難させられた人々の生活を保障するという国の義務が、果されていない問題

 

コントロール下に置かれているとは、とても言えない福島第一原発。

 

なのに、政府は現在の「帰還困難区域(放射性物質の飛来量が多すぎて、人が住める環境にないため、強制的に避難し立ち入りを制限している区域)」と言われる地域を、莫大な費用をかけてせっせと除染しつづけ

 

除染が終わったら「帰ってこい、帰ってくるなら引っ越し費用10万円は出してあげようでも、帰らないなら、あなたたちは『帰れるのに帰らない自主避難者』なのだから、これ以上避難先の家賃は払わないよ」と補助の打ち切りを宣言している。除染したからといって、さらなる放射性物質の飛来は抑えることはできていないにもかかわらず。いつまたコントロールを失い暴走をするかわからない状態にあるのに。

 

そして、汚染区域のほとんどは山林。政府は山林の除染はしないと明言している。山林は水をため、平地に運ぶ川の源。延々山から送られてくる放射性物質と暮らせ、と言っているのにほかならない。

 

参考:自主避難者支援打ち切り

 

東電や政府の補償なんて、被害に合った人たちが失ったものに比べたら全く足りていないのに、世間は「補償でお金が手に入ったんだから、もういいでしょ?」と終わりにしようとしている。

 

現在もいなくなったわけではないのに、忘れられようとしている被災者支援の問題。

 

③政府による言論統制・思想統制の進行の問題

 

福島第一原発事故の後、地震の多い日本で、原発を稼働し続けることによる安全の保障の問題、使用済み核燃料棒を最終処分する場所が無い問題などを、どう解決していけばいいのか、ということを話し合っていかなくてはという世論が盛り上がった。

 

日本中の原発は稼働を停止し、その間に、設備点検や安全対策の見直し、安全基準の再検討などが行われた。それによって、日本の原発はリスクゼロの、全く安全でクリーンな原発に変わったのかというと、どこも、リスクゼロになどなっていない。

 

そして今、福山結婚や、ベッキー不倫や、SMAP解散や、どーでもいいことてんこ盛りのニュースの裏で、原発再稼動が静かに進行している。それについて声高に反対を訴えるメディアや著名人は圧倒的に減った。

上で書いた①②の問題について、報道は圧倒的に少なくなってきている。

 

一例として、大飯原発再稼動差し止めを支持した福井地裁の樋口英明裁判長は、左遷され名古屋の家裁に異動させられた。司法は行政府や立法府から独立しているものだとばかり思っていたのに、今やそうでもないらしい。

 

どこからかの圧力が、原発反対の声を目立たないように画策していることを、正しくみんなが自覚しているか、という問題。

 

(3)未来(この先の日本をどうデザインしていきたいのか、という問題)

 

原発を考えることは、日本のエネルギーインフラを考えることにほかならない。

 

今はたまたま過剰供給で安くなっている原油だけれど、石油に頼る火力発電では、国際競争に勝てないと始まったのが、原発だった。

安価な電力という触れ込みは、事故が起きるまで確かにそうだったのかもしれない。

けれど、ひとたび事故が起きれば、損失も大きく、補償や、事故対応で出ていく金額は計り知れない。

 

また、原発事故は、国土を汚染し、健康に対する不安、強制避難によるコミュニティ崩壊など、様々な問題が後々出てくることが今回はっきり分かった。

そして、それらに対して、日本政府も東電も、誠実な対応はしない、という事もわかった。

つまり、私やあなたが被害者になった時にも、国や東電はちゃんと対応してくれない、ということ。

 

原発を、どうしていきたいのか。日本の未来を、どうしていきたいのか?

安心して生きていけける日本をつくるのに、何を大事にして、どう考えることが必要なのか。

 

今のままのエネルギー政策、今のままの政府のかじ取り、それを是とするのかどうかを考え続けること。

大変ざっくりとですが、わたしなりのまとめです。

 

今起きている問題をきちんと知る努力を続けつつ、

子どもにとって生きやすい国を作っていくことが義務だと心得、

子どもを取り巻く環境の一つとして原発問題は常に頭に置いて、今後も活動していきたいと思っています。

 

相模原市内にある常設のプレイパーク。

日曜、月曜、水曜が開園日です。

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