2015年

10月

02日

谷戸保育2015.10.1報告

毎週木曜は、ちびっこを預かっての保育をやってます。

これがめっぽう楽しくて、私がハマっております。(笑)


谷戸保育、という名前ですが、谷戸にばかりいるわけでもなく、昨日は丸山団地の散策がメインでした。



男の子の間では、今戦いがブームで『●●レンジャー』やら『●●ライダー』やらになりきって、武器の棒を振りかざしては「おまえはなにものだ!?」と向かってきます。


まあ、こちらは大人ですし。

子どもの力で「とうっ!」と殴りかかられても痛くもかゆくもないのですが、同年齢の女の子たちは、いい迷惑。(笑)

「やーめーてー」と必死に叫んでるのに、女の子が本当に嫌がってるのかどうか、わからないのか、わかってやってるのか、誰彼かまわず「とうっ!」。


そこで、気持ちを違うものに向けてみようかと、

「このもじゃもじゃをやっつけろ!」

とよそ様の生け垣に向かって、私が蹴りを入れたら、男の子たちは

「こうしてやる!」

と言いながら葉っぱをむしりはじめました。


ええっ?そうなるの?棒で戦わないの??


どーにも、男心はわかりません。(^^;

「ねーねー、すっごいよ!ここのおうちの石、全部赤いんだよー!」

と声をかけると、どれどれ?とわらわらやってくる子どもたち。

「ほんとだー」と言いながら赤い石を触ってます。


「石が赤いくらい、なんだよ?」と思わないのがいいですねえ。(笑)

「山や川や森に出かけていかなくても、住宅地の中にも、子どもと見つけられる小っちゃい自然はたくさんあります。


崖の途中から生えてる根っこを引っ張って抜こうと頑張ってみたり、よそのお宅のベランダにぶら下がってるスズメバチの巣を見たり、これまたよそのお宅の生け垣に絡まっている山芋のツルに、巨大むかごを発見したり。


そんなことをしているうちに、上手に体が使えるようになったり、むかごハンターの目が養われたり、危険生物の知識が増えたり、遊びの中で学んでいく。


そして、仲間と育ちあううちに「一緒にいるのが楽しいな!友達っておもしろいな」と思ったり「ケンカするのは嫌な気持ちになるから、できるだけしないようにするにはどうしたらいいか」を考えたりして、おにいちゃん、おねえちゃんになっていくのですね。



上の写真は今日のハイライトでした。
子どもは棒が大好きなんだけど、どんな棒でもいいわけではなく、自分のお気に入りの棒があります。
その日の気分でも変わりますが、できるだけ、まっすぐで長くて固いのがかっこいい。


Sちゃんが拾った棒は、そんな、みんなの理想に近い棒でした。

だから大人気で、男の子たちは「ちょうだい」と言いに行っては「だめ!」と強く言われてすごすご玉砕していたのです。


でもこの時は、ちょうど、リュックを下ろして休憩して、アケビをとったりしていたので、みんなの棒は、置きっぱなしになっていました。

さっきからSちゃんの棒がほしくて仕方ないTくん、こっそりいただいてご機嫌で遊んでいたら、Sちゃんに見つかり、「返して!」と怒られています。
それでも返したくないので、棒を後ろ手にかくしていたら、Sちゃんが怒りすぎて泣いてしまいました。


こまったTくん、棒を持ったまますたすたどこかに行ってしまいます。


「んん?どうしたかな?大好きなSちゃんをほっといて、逃げちゃったかな?」

と見ていると、先がかくんと折れ曲がった短めの棒を持ってきて、Sちゃんに差し出しました。


どうやら、これと交換してくれと言っているようです。
Sちゃんは、交渉に応じず、ますます泣いているので、


「自分の棒を返してほしいみたいだよ」


とTくんに、Sちゃんの気持ちを伝えてみました。


すると、Tくんは、下を向き、ちょっと考えて、Sちゃんに棒を返したのです。


びっくりすると同時に、感動してしまいました。

Tくんは、昨年から谷戸保育のメンバーです。

まだ二歳のちびっこのころから参加しておりまして、

当時はもう本能バリバリ全開で、ほしいものは奪い、やりたいことはやり、

つまり、まだ周りは全然見えていませんでした。


真冬でも水に入りたければ、入って泳ぐ勢いでびっちょびちょだし。

ほしいものは奪ったら逃げていくので、確実に手に入れていたし。


世界の中心はおれ!

おれ以外には、まあ、たまに母ちゃんがいるくらいで、世界はとっても狭い。

ところが、この一年でみるみるお兄ちゃんになってきて、

今日だって、泣いているSちゃんを気遣って新しい棒を探しに行ったり、

交渉してみたり、最後には自分の気持ちを抑えて棒を譲ったりできたのです。


すごいよねえ。

「成長すること」が子どもの本分なんだから、当たり前と言えば当たり前なんだけど。

それでも、ミニジャイアンを育てる母ちゃんの肩身の狭さは、とっても理解できるので、

たくさんの人の中で子育てするのは、なかなかつらかったと思うのです。

でも、たくさんの人の中で、とくに、たくさんの子どもの中で子育てしてきたからこそ、

Tくんの今があると思うんですね。


泣いたり泣かされたり、取ったり取られたり、噛みついたり噛みつかれたり。


そんな経験を山ほど摘んで、

Tくんは、大好きなSちゃんと仲良くするためにはどうしたらいいかを、

自分で考えて自分で身に着けてきたのです。


やっぱり子どもってすごいなあ、と思う。

そして、そんなTくんを見守り続けた母ちゃんがこれまた偉かった!

Tくんを受け入れてもらうために、もりのこの中でも大変な仕事は

いつの間にか引き受けて裏で動いてくれていたり、ね。


子どもが自分で伸びていこうとする力を邪魔しない母ちゃんでありたいなあと、

年下の母ちゃんから教えられることも多い最近です。(^-^)


そうこうしているうちに、谷戸に到着し、


いつもの広場でご飯を食べて、雨が降ってきたのでたけとんぼに帰ったのでした。


今日が、初参加だったAちゃん、たくさん歩けたし、めちゃくちゃなじんで楽しそうだった(^-^)

キャーキャー言いながら走り回って、谷戸に落ちていたクワガタの頭も、

みんなは怖くて触れなかったのに、掴んで見せてくれました。


そして、ムードメーカーHくん。

おそらく、Aちゃんが母ちゃんのいない谷戸保育を楽しめたのは、

Hくんのキャラクターによるところがでかいんじゃないかと思いました。

棒を振り回すTくんに、女の子二人は最初は、真剣に「やーめーてー!」と怒って言っていたのに、

Hくんが、「にげろーーー!」とあの笑顔のまま楽しそうに走り出したら、つられて女の子たちも走り出し

結局、みんな追いかけっこをものすごく楽しんでいました。

棒を持っていたTくんも、うれしそうで、全員がHくんのおかげで、面白かったんだと思います。

ありがたいね(^-^)


ちっちゃいSちゃんも、一回も抱っこと言わず、よく歩いた!

そして、ちゃんと自分を主張し、一回も負けなかった(^-^)

今はそれでいいんだと思います。昨年のTくんのように、やりたいことをバンバン主張して、本能全開で。

それが受け入れられたり、ダメだったり、いろんな経験をして優しいお姉ちゃんいなっていくのだから。


今週も楽しかった!

来週は何があるかな?来週も元気に会えるとうれしいです!

相模原市内にある常設のプレイパーク。

日曜、月曜、水曜が開園日です。

詳しくはリンクをクリック!

 

 

 

 

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