2015年

8月

15日

早期療育について思うこと

つい最近、早期療育ってやっぱり大事だなって思う出来事がありました。

それで、そのことを書いておこうと思います。


というのも、この一年くらい、参加させていただいた講演会やセミナーは、「早期療育否定」を訴えるものが多くて、うーん。。。ともやもやしていたのです。


でも、早期療育は、おそらく全否定されるようなことではないぞ、ちゃんと役に立つこともあるぞ、と思ったので、その顛末を記録しておこうと思います。


その前に、私の立ち位置を明確にしておかないと誤解のもとなので、どういう立場にいるのかを書いておきます。


①療育の専門家でもなんでもありません。

②発達障害の子どもを育てているわけでもありません。

③発達障害の子どもたちに日常的に多く接しているわけでもありません。

④外遊び推進の活動をする中で、自由な遊びが、発達障害の子どもたちに与える感覚刺激の役に立っていることを知り、その話を時々しています。

⑤全く発達障害について知らない人よりは、その特性や対応を少しは知っているおばちゃんです。

⑥普段会うのが、未就園の子どもたち(ゼロ歳から三歳くらい)なので、その中で、子どもの育ちについて相談されることもあり、その子たちのことを理解したくて勉強しています。

⑦逆に、その子たち以外のことは全く知らないと言っても過言ではありません。たとえば重度の知的障害を伴っていたり、自閉傾向が強い子には、会ったことが無いので、その支援方法についてなどは、全くわかっていません。

⑧まとめると、未就園のグレーゾーンかな、っていう小っちゃい子のことなら、少しわかるかもしれない、っていう程度です。


さて、そんな私が、早期療育ってやっぱり大事、と思ったお話です。

これをお読みになるお母さんは、自分のお子さんの状態と照らし合わせて、ご自分で判断してくださるといいな、と思います。


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私がちょっとだけ関わっている、「青空外遊びの会もりのこ」。


ここには、主に未就園のちびさんが、お母さんと一緒に遊びに来ます。


好きな時に来て、大きな鍋で、みんなでお昼ご飯を作って食べて、自由に遊んで好きな時に帰る。


とってもゆるゆるで自由な活動です。


ここに、当時二歳の男の子がいました。

元気者でやんちゃでよく笑うかわいい子です。


この子が、ある時期から突然、小っちゃい子を後ろから押し倒すようになりました。

自分より小さな、まだヨチヨチ歩きの赤ちゃんを、何も言わずに、いきなり後ろから押し倒すのです。


お母さんが一生懸命言い聞かせても、伝わらない。

周りの大人が、怖い顔をして怒っても、伝わらない。


みんなで話し合って、どういうふうに対応したらいいのかな、って知恵を出し合ってみましたが、うまくいかなくて、お母さんは、とっても悩んでいました。


このままじゃ、いつか小さい子に怪我をさせてしまう。

怖くて、一緒に遊ばせられない。


言い聞かせても伝わらないっていうのは、

①耳からの情報がうまく脳にまで入っていってなかったってことなのか、

②単に、言われる言葉の意味が分からなかったのか、

今となってはよくわかりませんが、とにかく、その子も「なぜ怒られるのか」がわからなくて、混乱していたんだと思います。


お互いに「なんで伝わららないんだろう」「なんで怒られるんだろう」がわからず、いらいらと向き合っていた時期でした。


「耳からの情報がうまく伝わらない」としたら、それは発達の問題を疑ってもいいのだと思いますが、なにしろ、この時点で二歳(もうすぐ三歳)だったので、判断がつけられません。


感覚統合のお話の中で、説明させていただいていますが、乳幼児期というのは、感覚の発達も一様ではなく個体差がとても大きいので、定型発達の子でも、ある一時期、発達に問題を抱える子どもたちと似たような状態像を表すことがあるのです。(定型発達の子どもなら、そのうち問題は消えていくか、薄まっていく。)


周りが困っている中、お母さんは、自分で支援センターに相談に行き、自分で療育を受けることを決めてきました。


「この子が、もし発達障害ならば、早期に療育につながるのは、いいことだと思うし、違ったら違ったで、勘違いだったねで済む話ですから」


とお母さんは言いました。


「障害児」というレッテル貼りが嫌で、困っているのにだれにも頼らないでいたり、親族の猛反対で、相談にすら行かせてもらえず孤立を深めてしまうお母さんもいる中で、自分から動いて、自分で決めてきたのでした。


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そうして、約一年が過ぎて、つい先日、親子でたけとんぼに遊びに来てくれたのです。


相変わらず、やんちゃでよく笑うかわいい子でしたが、お母さんのお話をちゃんと聞いて、その場にいた自分より小っちゃい子たちとも仲良く遊べていました。


何より、お母さんが大好きで、お母さんもその子が大好きで、二人で目が合うとニコニコ嬉しそうだったのが、とっても印象的でした。


伝わらないことで、お互いイライラして、目が三角にとんがっていた時期からすると、ウソみたいに平和で穏やかな時間でした。


「あの時、相談に行って、療育を受けることにして、良かったと思います。この四月からは、もう必要ないねって言われて、卒業したんですが、幼稚園でもトラブルなく過ごせています。」


とお母さんは言っていました。(^-^)


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療育、っていうと、何か特別なことをしているように思うのでしょうが、実際行ってみると、「え?こんな簡単なことしてるの?」とびっくりすることがあります。


その「簡単なこと」がなかなか伝わらないから、「その子にわかる形で教えてあげる」のが療育なのです。


耳からの指示が入りにくければ、目で見てわかるように。

どちらもわかりにくければ、体でやってみてわかるように。


その子の特性を踏まえて、どうすれば一番わかりやすいのかを探りながら、その方法を使って教えてあげることを、療育というのです。(すごく大雑把な説明ですみません、本当はほかにもいろいろあるんですけどね)


そして、療育は、こどもに「わかりやすい方法で教える」のと同時に、そのお母さんにも「わかりやすい方法で教えるにはどうしたらいいか」を教えてくれます。


そこが一番いいところです。(逆にいうと、それを怠る療育は、片手落ちです。お母さんに知識を与えないで、自分たちだけで子どもを囲い込んでいるのは、明らかに間違いです。)


だって、一日中、365日一緒に過ごすのはお母さんなのに、お母さんの「教えてくれること」がわかりにくかったら、その子は、周りのルールがわからないままになってしまいますもんね。


お母さんは、こどもが小っちゃいうちは「世界の案内役」なのです。

この世界で生きていくには、こんなルールがあるんだよ、これを守ると楽しく生きていけるよ。

それを伝えるのがお母さんの役目です。


定型発達のお子さんは、周りの様子を見ながら、自分で「こうかな?」と自分の行動を変えていけますが、それができない子どもたちもいるんです。


その子たちに、丁寧に「わかる方法で」教えてあげることを「療育」といい、お金をもらってそれをやっているのがプロの療育者なんですね。


今、悩んでいるお母さんは、ちょっと勇気を出して、療育の門をたたいてみるといいんじゃないかと思います。


そして、最後は、手前味噌になっちゃいますが、私が「この人は信頼できる」と思った療育のプロ、美和先生の講座を二つ、ご案内しておきます。


どうぞ、たけとんぼで学んでみてください。


↑こちらの講座は、発達障害児を育てるお母さんのための講座です。
園児から、小学生くいらいまでを主な対象としていますが、もっと小さくても、もちろんかまいません。
お母さんが一人にならないことが大事なので、につながるきっかけにしてくだされば幸いです。


yukkurisan.together@gmail.com にお申し込みください。

↑こちらは、先生方に向けた講座です。

iroken2014@gmail.com までお申し込みください。

相模原市内にある常設のプレイパーク。

日曜、月曜、水曜が開園日です。

詳しくはリンクをクリック!

 

 

 

 

銀河の森プレイパークで活動する、ママと小っちゃい子のための青空外遊びの会「もりのこ」。就学前のお子さんであれば、どなたでもご参加いただけますよ。

発達障害を持つ中学生の親御さん対象のおしゃべり会です。
どんな人たちが、どんな気持ちで運営しているのか読んでみてください。

ご存じ、音楽療育家の西堀美和ちゃんが小田急相模原で開設しているゆっくりさんたちのための教室です。NPO法人てとて。

感覚統合について学びたい方へ向けた、出張講座を承っております。こどもに関わるお仕事をされている方、育児サークル、何でも五名以上で伺いますよ。