たけとんぼ、初めてメディアに登場!

「相模原の市民がつくる総合雑誌アゴラ」(アゴラさがみはら出版 ℡ 042-752-4373)という冊子をご存知でしょうか?

知る人ぞ知る、相模原市の論壇、知の集積場といった趣の雑誌なのですが、こちらに御縁あって、たけとんぼの紹介記事を書かせていただきました。

せっかくなので、ブログでもご紹介しますね。
ご一読ください。



アゴラ2015冬号掲載 たけとんぼ 記事全文

 

左:創始者 武田志め子先生 右:家主 原敏明さん左:創始者 武田志め子先生 右:家主 原敏明さん

「れんたるすぺーす&子育ち支援基地たけとんぼ」   

町田市相原町にある小さな平屋のたてもの「たけとんぼ」。そこは、子育て中のお母さんなら、誰でも利用できるフリースペースです。室内でも庭でも、小さな子どもを安心して遊ばせることができます。相原駅から徒歩五分という恵まれた立地にありながら、周囲に豊かな自然が残るとても素敵なところなのです。

▲たけとんぼの成り立ち▼ 

現在のたけとんぼは、十年以上前から続いてきた「子育て広場たけとんぼ」が前身です。当時の運営責任者武田志め子先生が、「孤立した子育てをする母による虐待事件が後を絶たないこと」に心を痛め、学童保育所と共同運営という形でスタートしたのが始まりでした。 家主である原敏明さんのご厚意による破格の家賃援助と、参加者の利用料、バザーの収益、それに武田先生の私財を投入する形で続けてきたたけとんぼですが、近隣の対象年齢の子どもたちの激減ならびに、武田先生の体力の低下により二〇一四年三月をもって閉所することになりました。 たまたまその頃、たけとんぼの近くにある谷戸を外遊びの場として利用していた「青空外遊びの会もりのこ」(乳幼児とお母さんの外遊び団体。淵野辺にある銀河の森プレイパークを中心に活動している)が、たけとんぼに出会い、ひとめぼれして有志で運営を引き継ぐことになりました。その際、せっかく地域に根付いた名前だからと、そのまま「たけとんぼ」を襲名し、現在に至っております。

 

 

▲たけとんぼの運営形態▼

 現在のたけとんぼは、もりのこ有志の母によるバザー出店などで家賃を賄い、日々の利用料やレンタルスペースとしての収益でで水光熱費を支払い、実際の建物や設備のメンテナンス・広報などの部分は、管理人チームが担当しています。つまり、金銭面での負担は母たちが担い、自分たちのために自分たちでこの施設を維持しているのです。 子育て支援というのが、「支援する人と」「支援される人」が明確に分かれて、「授ける→受ける」の関係が固定している中で、自分たちで自分たちの居場所を作っているという珍しい場が、ここたけとんぼなのですね。

 

 

▲たけとんぼでの活動▼

 たけとんぼを自由に使えるようになって、まずありがたかったのは、雨の日の食事の場所ができたことです。公の施設は、基本的に飲食禁止であるため、雨の日に出かけても、昼を境に帰宅せねばならず、遊びが途切れてしまいます。たけとんぼには台所があるため、お昼ごはんを気にせず遊び続けることができました。 持ち寄り材料でみんなでご飯をつくることができるので、子どもたちには「みんなで食べるとご飯はもっとおいしいね」という核家族ではなかなか味わえない実感を伝えてあげることができます。部屋の中には子どもが走り回るには十分な広さはないものの、登って遊べる押し入れや、テラスや、小さな砂場のある庭があるため、雨の日でも小さな子なら体を使って楽しく遊べます。<たけとんぼの食事風景。大家族みたいでしょ?><たけとんぼの食事風景。大家族みたいでしょ?> 庭の砂場は夏にはプールに早変わり!公のプールには入れないオムツの赤ちゃんが水遊びできる環境を用意してあげたいと、この夏は毎週一回、たけとんぼプール開放デイを開催しました。企画が好評だったので、来年の夏は、もっとプールの回数を増やそうと思っています。 これだけでもありがたいのに、たけとんぼの周囲には、谷戸と里山という人の手が加わった、やさしい自然があふれています。春から夏にはセリ、オオアラセイトウ、ユリワサビなどなど食べられる山菜が自生し、クワの実やナツグミ、サクランボも採れました。今の時期には、谷戸の入口にある大きなマメガキの木には柿が鈴なり!それはそれは見事です。スーパーで売っている果物や野菜しか知らない子どもたちもいる中で、野菜畑を手入れするご近所さんとお話ししながら散策できるこの素敵な自然環境を、子育てに活かさない手はないと思いました。 そこで、春から「谷戸保育」と銘打って、二歳以上の未就園児を少人数預かって自然を満喫しながら外で遊ぶ会を週一回行っています。お母さんから離れるのが初めての子ばかりで最初はどうなることかと心配でしたが、子どもたちはどんどんたくましくなり、がけを滑り、木に登り、食べられる草を見つけては、かじって「すっぱーい!」と喜んでいます。この秋からは、三歳未満の子どもとお母さんで、のんびり谷戸で遊ぶ活動も始めました。こちらも、子どもたちがとても楽しそうで、それを見ているお母さんも気持ちが解放されていくのがわかり、関わる私も幸せな気持ちになります。つい最近では、谷戸を舞台にした自主保育のグループも立ち上がり、たけとんぼは、それらの活動の基地として、とても役に立っています。<相原の自然の中で、やってみたい気持ちが刺激されます。><相原の自然の中で、やってみたい気持ちが刺激されます。> ほかにも、何人かでたけとんぼを貸し切っての「ランチ会」「さんまを食す会」「バーベキュー大会」、ワザのある母が講師となって行う「みそ作り講習会」「万華鏡つくりワークショップ」「和紙作り体験」などの催しが行われ、たけとんぼは母と子の居場所として和気あいあいと使ってもらっています。 真面目な試みとしては、この秋スタートの「十人十色(いろいろ)研究会」(発達障害のある幼児に関わる大人に向けた、育ちあいを学ぶ講座)、「感覚統合の視点で子どもの遊びと育ちを見てみよう」(乳幼児の発達に自発的な遊びが必要な理由を感覚統合の視点から理解するための講座)なども開催し、すべての子どもがありのままに受け入れてもらえる社会を作っていくための学びの場を提供しています。

 

 

▲たけとんぼの願い▼ 

たけとんぼがみなさまに願うことの一つは、困った時に手を貸してくださる地域の人のつながりです。 これまでも、物品提供、作業ボランティアなど様々な形で支えてくださる方がいらっしゃって運営を続けてこられてました。本当にありがたくて、子育てを助けてくださる神様は町中のいたるところにいるんだ!と思いました。 乳幼児を育てる母が、苦労して運営するたけとんぼを気にかけ、困った時に助けてくださる方がいると、それだけで勇気が湧いてくるのです。 そして二つ目。今は大人になったみなさんが、小さかった頃、何をして楽しいと思っていたかを思い出し、小さな子どもたちにも同じ体験をさせてあげられるように力を貸してほしいのです。子どもの成長を、みんなで喜び合えるよう、遊び転げる姿を、ケンカして泣く姿を、少しくらい危ないことでもやってみたいと挑戦する姿を地域みんなで笑って見守ってください。 それが、たけとんぼの願いなのです。

相模原市内にある常設のプレイパーク。

日曜、月曜、水曜が開園日です。

詳しくはリンクをクリック!

 

 

 

 

銀河の森プレイパークで活動する、ママと小っちゃい子のための青空外遊びの会「もりのこ」。就学前のお子さんであれば、どなたでもご参加いただけますよ。

発達障害を持つ中学生の親御さん対象のおしゃべり会です。
どんな人たちが、どんな気持ちで運営しているのか読んでみてください。

ご存じ、音楽療育家の西堀美和ちゃんが小田急相模原で開設しているゆっくりさんたちのための教室です。NPO法人てとて。

感覚統合について学びたい方へ向けた、出張講座を承っております。こどもに関わるお仕事をされている方、育児サークル、何でも五名以上で伺いますよ。